2010年4月に第一回の総会を開いた”丸紅富士桜別荘地管理組合”は、今年第六回目の総会を開くに至りました、その間の経緯はホームページの”理事長挨拶”でお知らせしておりますとおり、さまざまなテーマと取組ながら健全な別荘地の管理運営を目指してまいりました。
 今年は、いくつかの大きなテーマがございます、老朽化した管理事務所の建て替え、別荘地内約220か所ある水銀街路灯のLED化、そして新たに活動を始める財務分科会のスタートなどです。

 しかしながら、2014年8月に起きた管理体制批判のビラ撒き事件は管理組合の運営方法に大きな課題を投げかけました。 ビラ撒き事件の概要と結末は、逐次ホームページでお知らせしたとおりですが、これは、別荘地の維持管理に要する様々な業務の受発注に絡む経済的な損得勘定の受発注者間バランスの崩れが起こした事件でありました。管理組合理事会では、財務分科会の活動を立ち上げることで、それらの要因を抑え、対策する計画ですが、それらの具体策は次回の総会に諮り討議し実行出来るよう準備を進めております。

 ビラ撒き事件に呼応するようにして、従来から管理組合の活動に批判的であった3名の別荘地所有者の方が、不正疑惑調査委員会なるものを立ち上げ理事会が追求されたことは、大変遺憾な事でした。 現在の理事会は2010年に起きた過大な水道費用負担増による別荘地運営危機に際して、無償で立ち上がってくれた理事および、その後に賛同いただけた理事により運営されておりますが、受発注業務や金銭の動きなどは、すべて業務委託先である管理会社が行いますから、疑われるような疑惑とは全く無縁であります。むしろ、そのことがこの度のビラ撒き事件の遠因でもあると考え、財務分科会立ち上げのきっかけともなったのです。管理組合がもっと予算の組み立てや、使い方などに関わり、無駄をなくし、有意義な予算の施行を指導することが必要ではないかと反省しております。

 同時に、それらの疑惑が推測されるような事例があることに反省することも必要と感じております、清廉潔白を過信し、時には独善的と誤解を受けるような行動をとってはいないか、過去を反省すると、そのような心配事例が思い浮かびます、一つには中央公園の樹木伐採問題がございました、良かれと思い実行したことでも、見方を変えると悪いことになる場合もあることを痛感しております。
 以後の企画では、その轍を二度と踏まないよう理事会の決議にはたいへん慎重になる思いがあります、管理棟の新築、街路灯のLED化などがその例です、調査に多くの時間と労力を費やしております、むしろ逆に遅々として進まないとさえ心配されるほど慎重になっております、できるだけ内容を公開して、より多くの組合員の皆様にご説明し、ご判断を仰ぐよう配慮しております。

 ホームページ上や管理事務所内に、ご意見箱を設けたのも、そのような背景からです。 ビラ撒き事件によって、管理人ご夫妻が退任となる件につきまして広報した結果、吃驚するほど多くのご意見が寄せられております、これらのご意見は、組合員が求めている管理人像として、とても重要な情報だと思います。そして、組合員の求める声を正しく取り上げられるよう、理事会が運営されるべきであることを改めて痛感しております。

 現在当別荘地の組合員の数は700人を超えており、様々な考え方の方がおられます、別荘地の管理運営に対して、できるだけ多くの皆様からのご意見や、ご提案などを頂ければと思います、間もなくご案内される第6回総会開催には、是非多くの組合員の方が参加され、ご意見を賜れますよう、お待ち申し上げます。
 そして、現在は10名の理事によって理事会が運営されておりますが、規定の15名構成まで増員いたしたく、組合員皆様からのご協力が得られますよう、お待ちしております、理事の選任は総会での議決が必要ですので是非早めにご連絡を頂ければ幸いです。

2015(平成27)年1月1日

丸紅富士桜別荘地管理組合
理事長 神原浩二